0歳から始める口腔育成
2020.05.13口腔機能発達不全症という病名はご存知でしょうか?
これは咀嚼、嚥下機能、構音機能が十分に発達できていない15歳未満のお子様が対象となります。この機能不全を放置しておくことで歯列不正や重度の睡眠時無呼吸症候群や構音障害を招いてしまうと言われています。
当院では毎月300人ほどのお子様にご来院いただいておりますが、今までの治療経験から虫歯以外の悩みを保護者の方々から大変多くご相談いただいております。
『丸呑みしてしまっています』『食べるのが遅いです』『滑舌が悪いです』『いびきをかいています』『お口ポカンが心配です』『指しゃぶりがやめられないです』など。
その中で一番多い質問が『うちの子の矯正治療はいつから始めたらいいでしょうか?』です。
これらの機能不全の原因は咀嚼、嚥下、舌の動き、呼吸が正しく行えていないことです。
口腔機能発達不全症はなぜ起こるか?
授乳の姿勢や離乳食の開始時期や食形態などは同じ月齢の赤ちゃんでも異なることはご存知でしょうか?
実は、何を食べたら良いかは首が座った時期や歯の本数によって変わってきます。0歳は五感を育む一番大切な時期です。赤ちゃんは授乳や食事を通して五感を身につけます。この一つ一つのステップを慎重に進むことで五感を身につけるだけでなく、正しい咀嚼や嚥下が身につけてゆきます。この時期にしっかりと獲得していなければ、口腔機能発達不全症に繋がります。