column 医院コラム

歯周病が妊婦さんと赤ちゃんに与える影響

2020.07.13

歯周病が全身の健康に様々な影響を及ぼすことが明らかになっています。
妊娠するとホルモンバランスにより、歯肉に炎症が起きやすくなります。歯周病のある妊婦さんは低体重児で出産するリスクが6.6倍になります。

その理由は、

  1. 歯周病細菌が直接血流に侵入し、胎盤に到達することでリスクが高まる
  2. 歯周病による炎症性物質が上昇することで子宮収縮を促してしまう
  3. 母体の免疫反応による影響
 

妊娠するとホルモンの変化や唾液の分泌低下食習慣の変化などにより口腔内のトラブルが多くなりやすいです。
妊娠中の歯科治療は体調によって制限される場合もありますが、安定期であれば可能です。
産後では、子育てに忙しくなり口腔ケアがおろそかになり、歯周病が進行することもありますので注意が必要です。

女性はホルモンバランスの変化により、男性と比べて歯周病のリスクが高いのです。歯周病は自覚症状のない病気です。手遅れにならないように治療やケアをしていきましょう。当院では、世田谷区の産前検診を受診することができます。
プレママさんのための離乳食の食育についてもご相談ください。